LCA国際小学校

Special Activity特別な取り組み

2/20 今井洋介エデュケーショナルレクチャー「Well-beingと教育」 〜次代を生きる子どもたちに伝えたいこと②〜

2022年度

2/20にLCA参与の今井洋介先生による保護者向けトークイベントが行われました。

今回のテーマは「Well-beingと教育」。

本校の今年度の重点目標でもあり、文部科学省の次期教育振興計画(2023年度~2027年度)の柱(もう一つは教育DX)にも据えられたWell-being について、教育や子育ての側面から、考えました。

また、特別ゲストとして、徳島県海陽町で、ご家族で米や野菜、ハーブなどを育てながら、昔ながらの農法や自然体験プログラムなどを、子どもから大人まで教えている田中宗豊さんをゲストにお招きして、これからの教育や人々の生き方についてお話いただきました。

会の後半では保護者同士が円になって、田中宗豊さんが作ったホーリーバジルティーを飲みながら、日々の教育への悩みや想いを話し合いました。

 

【保護者の方の感想】

・G1保護者

参加させていただきよかったです。

子供に色々と教えてしまっていたり、自分が我慢できずに待ってあげられなかったり、あれはだめこれはダメどうして出来ないんだと子供に規制をかけてしまっていたり…。わかってはいてもやってしまっていました。

自発性を育てるために親が懐を広くして待つ大切さを再認識しました(なかなかできませんが泣)。そこにいることが一番大事!という田中さんのお言葉に胸を打たれました。

求めるものが多すぎていつも私が欲張ってしまうので、ハッとさせられるレクチャーが大変ありがたかったです。

他の方々とのお話も新鮮でした。貴重な場に参加させていただきありがとうございました。

 

・G1保護者

アーカイブで視聴できる機会をいただき有難うございました。

恥ずかしながら、人と比べてしまう傾向があることや非地位財に幸せも感じつつも地位財に寄ってしまうことがあることなど自分の内面を改めて見つめ心が痛くなりました。

親の考え方を柔軟にし、親の価値観で子どもを縛らぬよう、子どもにとっての幸せは何か、子どもの今にフォーカスするということを意識してみようと思います。

 

・G3保護者

幸せとはなんなのか、そして幸せになるための学校教育とはどうあるべきなのかということにつて。さらにそこのことを田中さんの自然との関わりについて聞くことによって、学ぶことができたと思っています。

グループワークの取り組みが入っていたのも、すごく楽しかったです。

その中で、我が子について日々感じている問題を、心のうちにとどめず他の人とシェアしてみることで、他の人の感じている困難さを知るきっかけになり。さらに互いの困難に共感して、どうやって子どもと向き合っていこうかと一緒に考える関係性は、保護者の視野をより広く育むことにつながると感じました。

また、幸せについて箇条があったと思いますが、私の場合多くが該当していていることに気づき、それも驚きでした。

全てがうまくいっているというわけではなくても、幸せになることができる可能性を知ることができました。

今井先生におかれましては、哲学について少しですがお話ができて嬉しく思います。色々とお話したいこと聞きたいことは尽きないのですが、また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

 

・G4保護者

とってもおいしいハーブティーと素敵なお話しをありがとうございました。なんとも言えない香ばしい香りと、やさしい味が日々の忙しさに追われたり、子育てに悩んだり、疲れた心に染みました。ほんの少しでも、日常を忘れて地球と自然と自分が繋がっていることを感じてホッと一息つくことができました。

田中先生のお話しは、人柄の温かさ、人生を自ら楽しんで生きている幸福感があふれでていて、それはやりたいことを通してたくさんの人と繋がり、海と繋がり、世界と繋がり、地球と繋がっていることに感謝していらっしゃるからなのだと感じました。

「子どもはそこにいるだけで花丸満点じゃないですか」と笑顔でおっしゃっていたのがとても印象に残り、本当にその通りだなと思いました。

親はどうしてもそれ以上のことを子どもに望んでしまいがちですが、親だからこそ、ただそこにいられただけでほめてあげられる、認めてあげることもできると思いました。

Wellbeingについては知っている、わかっているつもりでも、掘り下げてみるととても奥が深くて、私自身は表面的なことしか理解できていなかったことにハッとさせられました。フロー状態のお話しも大切な気付きを得ることができました。

子どもは自らやりたいことをやり、没頭したり、熱中している時に学習効果も高まっているように感じます。息子にはこれからも好きなこと、やってみたいこと、楽しいことをできるだけさせてあげられるようにサポートしていきたいと思います。

今回のレクチャーも大変勉強になりました。親も楽しみながらいろいろなことを学んで、子どもと共に成長できたら素晴らしいですね。ありがとうございました。

 

たくさんの方々にご参加いただき、どうもありがとうございました。今回は「Well-beingと教育」というテーマでお話しさせていただきましたが、子どもたちの健やかな成長を願う我々(教師・保護者)としての大きな気づきは、今そこにある、ありのままの幸せ、そのままの笑顔に寄り添うことの大切さ、であったように思います。今回ゲストとして登壇してくださった田中宗豊さんの、「ここにいるだけで花丸満点」という言葉は、私たちに多くの気づきを与えて下さったように思います。

VUCA時代といわれ、先行きが不透明で予測困難だといわれる今の時代。しかし裏を返せば、だからこそ、可能性に満ちた時代、とも言えるかもしれません。未来を予測できないなら、自分で未来を創り出す。そんなポジティブでクリエイティブな生き方を、子どもたちがしてくれたら、と願います。

その糧となるのが、Well-beingであるように思うのです。一人ひとりが、それぞれに「幸せ」であること。そして、自分の幸せを感じると共に、他者の幸せを願い、尊重できること。それこそが、今後社会が益々急速に変化し、価値観が多様化する中でも、自分と他者の両方を尊重しながら共に生きる力になるのではないかと、考えています。

子育て(教育)においては、子どもの幸せを願うばかりに、ついつい「何をさせれば?」「何ができるようになれば?」と追い求めてしまいがちですが、「今、この子は幸せか?」という視座に立って考えることから始めることが、一番大切なのではないか、と思います。

私自身も小学生の子を持つ一人の親として、皆さんとお話しする中で、たくさんの気づきを得られました。改めまして、参加者の方々、登壇してくださった田中宗豊さんに、感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

(参与 今井洋介先生より)

 

前回の、参与 今井洋介 先生のレクチャー「人新世の学校教育」はこちら

11/9エデュケーショナルレクチャー(登壇者:参与 今井洋介)の報告と保護者の感想

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